自分は、18歳で、免許をとりました。
高校を卒業してすぐに、就職し、自動車をローンで買いました。
当時はカローラに憧れていて、その車を中古ですが購入しました。
今は、オートマチック車がほとんどですが、当時はマニュアル車が多く、自分の車もマニュアル車でした。
教習所では、チェンジの入れ方をしっかりみっちり教えこまれたのです。
今は不要となった、クラッチの踏み方もです。
自分が最も苦手だったのが、「坂道発進」と言うものです。
オートマチック車では無縁の発進方法です。
勾配の大きい坂道で、停車しないといけない場合に、サイドブレーキを引いて停車します。
そして発進する際は、サイドブレーキを下すと同時に、クラッチをつなぎながらアクセルを踏み込んで発進する方法です。
今ではあまりやらないと思いますが、昔は、マニュアル車に乗れる人は皆、坂道発進ができました。
実際、町の中でも、高架橋のような場所では坂道発進が必要な箇所があったのです。
そこで渋滞に引っかかると、クラッチを酷使しなければならず、上手に運転しないと前後の車に追突します。
自分はこの苦手な発進方法を克服しないと、いずれ坂道発進で事故を起こすかもしれないと思い、
坂道のありそうな、山へドライブへ行く事にしました。
山へ登る途中までは、すんなりと進みました。
鼻歌でドライブです。
しかし、いよいよ勾配の大きい山道にさしかかると、アクセルの踏み込み具合も、クラッチの使い方も大変難しいのです。
さらに、山道ですので、急カーブが多く、対向車も時々きます。
山道では、エンジンブレーキを使うという話も良く聞かされましたが、
エンジンブレーキの使い方すらよく分かりません。
坂道発進の練習どころか、きわめて危険なドライブになってしまいました。
それに懲りて、その後は、だれもいない広い道を探して、練習をしました。
坂道発進も、エンジンブレーキも上手に使えるようになりました。